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携帯電話

モバイルツールと言えば私たちに最も馴染みが深いのが“携帯電話”で、モバイルツールの代表的なものであると言えます。

無線通信できる機器なので持ち運びに便利で、通話のほかにもメールやインターネットへの接続も今では当たり前のようになっています。

携帯電話の初期のものと言えば、1979年に“携帯自動車電話サービス”として始まりました。

今の数十倍もの大きさのもので自動車の中において使われていましたが、携帯用のものも重くて大きなもので肩にさげるためのベルトがついたものでした。

具体的にはその容積は6600ccあったというので、大きな牛乳パック7本分近くに相当するサイズで、しかも基本料金は月3万円で、通話料は1分間につき約100円というので、よほどの高級車かお金持ちにしか似合わないような高級品でした。

またその利用範囲も最初は東京23区のみで、翌年から大阪地区などの大都市へと徐々に普及していき1982年になって中小都市方式のサービスも始まりました。

その後自動車電話も1500ccレベルのものが開発され、1984年には全国広域さービス・自動車電話国際通話サービスが開始され、1987年の4月になって初めて500ccタイプのアナログ方式の携帯電話が発売されました。

これは小型のペットボトルくらいあって、現在のものに比べるとかなり大きいものですが、当時としては画期的な進歩でした。

こうして携帯電話が誕生してからは、機器の開発だけでなく、さまざまなサービスが次から次へと始まって行きましたがこの鍵を握っていたのは、情報の“デジタル化”でした。

例えば私たちの声を電波にのせる時には、“アナログ方式”と“デジタル方式”の2つの方法があります。

そして“アナログ方式”というのは音の形をそのまま電波の強さにして送るもので、“デジタル方式”というのは音の形を数字のデータにしてそれを電波にのせるものです。

また電波というのは飛ぶときに周りの影響を受けて少々形がかわってしまうために、“アナログ方式”では自分の声が相手に伝わる時には本来の声とは少々違っていたり、テレビに関して言えば大雨などの影響を受けると映像が乱れたりします。

ところが“デジタル方式”では途中で電波の形が変わっても元の数字データが読み取れるようになっているのでまわりの影響を受けません。

さらにもっとも大きなメリットとして、“デジタル方式”にすることによってデータ数を“アナログ方式”のおよそ半分にすることができるのです。

そのために、現在の携帯の多くの機能は情報の“デジタル化”によって可能になったと言っても過言ではありません。